Omeka Sでは、一つのインストールの中で複数の「サイト」を作成できます。各サイトは、独自のテーマ、ナビゲーション、ページを持つことができ、同じリソース(アイテム)を異なるサイトで共有して公開することが可能です。本章では、サイトの作成と管理について解説します。
サイトの作成
管理画面の左メニューから「サイト」を選択し、「新しいサイトを追加」ボタンをクリックします。
基本設定
サイト作成時に設定する主な項目は以下の通りです。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| タイトル | サイトのタイトル。ブラウザのタイトルバーやサイトのヘッダーに表示される |
| スラグ | URLの一部となる英数字の識別子(例:my-collection) |
| サマリー | サイトの概要説明 |
| テーマ | サイトのデザインテーマを選択 |
リソースプールの設定
サイトに表示するアイテムを制御するために、「リソース」タブでアイテムセットを割り当てます。割り当てられたアイテムセットに含まれるアイテムがサイト上で閲覧可能になります。
なお、アイテムの新規登録時に各サイトへ自動的に追加する設定も可能です。詳しくは、アイテムの新規登録における各サイトへの自動追加の設定についてを参照してください。
ページの作成
サイト内のコンテンツは「ページ」として作成します。ページは、さまざまな「ページブロック」を組み合わせて構成されます。
ページブロックの種類
Omeka Sには、以下のような標準的なページブロックが用意されています。
HTMLブロック
任意のHTML内容を入力できるブロックです。テキストの説明文やカスタムHTMLを記述できます。WYSIWYGエディタが利用でき、見出しや太字、リストなどの基本的な書式設定が可能です。
<h2>コレクションの概要</h2>
<p>本コレクションは、江戸時代の浮世絵を中心に構成されています。</p>
アイテムショーケース
選択したアイテムをサムネイル画像とともに表示するブロックです。特集コンテンツの紹介や、ハイライトとして特定のアイテムを強調表示するのに適しています。
メディアの埋め込み
メディアファイル(画像、動画、音声)を直接ページに埋め込むブロックです。
アイテムの閲覧
指定した条件に一致するアイテムのリストを表示するブロックです。アイテムセットやプロパティの値による絞り込みが可能です。
目次ブロック
サイト内のページへのリンクリストを表示するブロックです。サイト内のナビゲーション補助として利用できます。
行区切り
ブロック間に水平線を挿入し、視覚的な区切りを追加します。
モジュールによる追加ブロック
モジュールをインストールすることで、追加のページブロックが利用可能になります。
- Mappingモジュール:地図ブロックを追加し、位置情報を含むアイテムを地図上に表示
- Timelineモジュール:タイムラインブロックを追加し、日付情報を持つアイテムを時系列で表示
- IIIF Viewersモジュール:IIIFビューアブロックを追加し、画像の高解像度表示が可能
ナビゲーション
サイトのナビゲーションメニューは、管理画面のサイト設定の「ナビゲーション」タブで管理します。
ナビゲーションリンクの種類
| 種類 | 説明 |
|---|---|
| ページ | サイト内のページへのリンク |
| URL | 外部URLへのリンク |
| アイテムの閲覧 | アイテム一覧ページへのリンク |
| アイテムセットの閲覧 | アイテムセット一覧ページへのリンク |
階層構造
ナビゲーション項目はドラッグ&ドロップで並べ替えが可能です。また、項目を別の項目の下にドラッグすることで、ドロップダウンメニュー形式の階層構造を作成できます。
テーマの選択と設定
各サイトには個別にテーマを設定できます。管理画面のサイト設定の「テーマ」タブから、インストール済みのテーマを選択します。
テーマの設定では、以下のようなカスタマイズが可能です(テーマによって異なります)。
- ロゴ画像のアップロード
- フッターの内容
- カラースキームの変更
- ナビゲーションの表示位置
テーマの詳細なカスタマイズについては、本書の「テーマ」の章を参照してください。
サイトの設定
一般設定
サイトの一般設定では、以下の項目を管理できます。
- 自動割り当て: 新しいアイテムを自動的にこのサイトに割り当てるかどうか
- アイテムの追加ページ: 各アイテムの追加ページでのサイトへの割り当て設定
- 全文検索: サイト内検索の有効化
検索設定
Omeka Sの標準の検索機能に加えて、詳細検索画面で表示するプロパティを制限することができます。詳しくは、Omeka Sの詳細検索画面で絞り込み項目を限定するや、Omeka Sで独自の検索ページを作成するを参照してください。
検索結果の表示項目のカスタマイズについては、Omeka Sの検索結果に表示する項目を指定するを参照してください。
アクセス制限
サイトを非公開にする場合は、サイトの公開設定を「非公開」に変更します。非公開サイトを特定のユーザーと共有する方法については、Omeka Sで非公開サイトを共有するを参照してください。
アイテムセット毎のページ
アイテムセット毎のページに表示されるアイテムのデフォルトのソート順を設定することが可能です。詳しくは、Omeka Sでアイテムセット毎のページに表示されるアイテムのデフォルトソートを設定するを参照してください。
Google Analyticsの設定
サイトのアクセス解析を行う場合、Google Analytics 4(GA4)のタグをテーマに追加できます。詳しくは、Omeka SにGoogle Analytics 4 gtag.jsを追加するを参照してください。