Omeka Sでは、デジタルコレクションを構成するデータを「リソース」として管理します。リソースには主に「アイテム」「アイテムセット」「メディア」の3種類があり、それぞれにメタデータを付与して管理します。本章では、リソースの基本概念と操作方法について解説します。

リソースの種類

アイテム(Items)

アイテムは、Omeka Sにおけるデータの基本単位です。一つのアイテムは、一つのデジタルオブジェクト(文書、画像、音声、動画など)を表します。各アイテムには、メタデータとメディアファイルを関連付けることができます。

詳しくは、リソース > アイテムを参照してください。

アイテムセット(Item Sets)

アイテムセットは、関連するアイテムをグループ化するためのコンテナです。例えば、「浮世絵コレクション」や「明治期の写真」といったカテゴリでアイテムをまとめることができます。一つのアイテムは複数のアイテムセットに所属できます。

アイテムセットの階層構造を管理するには、Item Sets Treeモジュールが便利です。詳しくは、Item Sets Treeを参照してください。

メディア(Media)

メディアは、アイテムに関連付けられたファイルやリンクです。一つのアイテムに複数のメディアを関連付けることが可能で、以下のような種類があります。

  • アップロード: ローカルファイルをサーバーにアップロード
  • URL: 外部URLから参照
  • oEmbed: YouTubeなどのoEmbed対応サービスからの埋め込み
  • IIIF画像: IIIF Image APIで提供される画像の参照
  • HTML: HTMLコンテンツの直接入力

IIIF画像のメディア登録については、Omeka SでIIIF画像をメディアとして登録する方法を参照してください。

ファイルサイズの制限

大きなファイルをアップロードする場合は、PHPの設定でupload_max_filesizepost_max_sizeの値を変更する必要があります。詳しくは、Omeka Sにサイズが大きいファイルをアップロードするを参照してください。

メタデータの入力

語彙(Vocabularies)

Omeka Sでは、リンクトデータの原則に基づき、標準化された語彙(ボキャブラリー)を使用してメタデータを記述します。デフォルトで以下の語彙がインストールされています。

語彙プレフィックス説明
Dublin Coredcterms汎用的なメタデータ記述の国際標準
Dublin Core Typedctypeリソースの種類を表す語彙
Bibliographic Ontologybibo書誌情報を記述するための語彙
Friend of a Friendfoaf人物や組織に関する語彙

語彙の追加

標準語彙に加えて、RDFで定義された外部の語彙をインポートすることができます。詳しくは、既存の標準語彙の追加方法を参照してください。

以下の語彙のインポート事例があります。

カスタムオントロジー

CustomOntologyモジュールを使用すると、独自のクラスやプロパティを定義できます。詳しくは、CustomOntologyモジュールを使って、クラスやプロパティを追加するを参照してください。作成した語彙の更新方法については、Omeka Sのカスタムオントロジーを用いて作成した語彙を更新するを参照してください。

メタデータの入力方法

アイテムの追加・編集画面で、各プロパティに値を入力します。値の種類は以下の3つです。

テキスト値

自由なテキストを入力します。テキスト値には言語タグを付与でき、多言語対応が可能です。

ddcctteerrmmss::ttiittllee==""Taleo"f@GjeanjiScroll"@en

言語属性の設定方法については、メタデータの言語属性の設定方法を参照してください。

URI値

外部のリソースへのリンクをURIで指定します。リンクトデータとしてリソースを結びつける際に使用します。

リソース値

Omeka S内の別のリソース(アイテム、アイテムセット、メディア)を参照します。これにより、リソース間の関連を表現できます。

データ型

Numeric Data Typesモジュールを使用すると、日付や数値などのデータ型を追加し、範囲検索が可能になります。詳しくは、Numeric Data Types:日付データに対する範囲検索を可能にするを参照してください。

Data Type RDFモジュールを使用すると、RDFデータ型を追加できます。詳しくは、Data Type RDFを参照してください。

リソーステンプレート

リソーステンプレートは、アイテムの入力フォームのテンプレートです。よく使用するプロパティの組み合わせをテンプレートとして定義しておくことで、メタデータ入力を効率化できます。

テンプレートの作成

  1. 管理画面の「リソーステンプレート」メニューから「新しいリソーステンプレートを追加」を選択
  2. テンプレート名(ラベル)を入力
  3. 使用するプロパティを選択して追加
  4. 各プロパティのデータ型や代替ラベルを設定

テンプレートの活用例

例えば、書籍用のテンプレートでは以下のようなプロパティを定義します。

dddddddcccccccttttttteeeeeeerrrrrrrmmmmmmm:sssssss:::::::tcdplsdirauauetetbnbslaelgjcetiuerosacirhgtpeetri-on-:

Custom Vocabモジュールを組み合わせると、選択肢から値を選ぶドロップダウンを追加でき、入力の統一性を確保できます。詳しくは、Custom Vocabを参照してください。

リソース間のリレーション

Omeka Sでは、リソース値を使用してアイテム間の関係を定義できます。例えば、dcterms:isPartOfプロパティを使って、あるアイテムが別のアイテムの一部であることを示すことができます。

独立した作者データベースを構築し、アイテムとリンクさせる方法については、Omeka Sで独立した作者データベースを構築する方法を参照してください。

ユーザー権限と非公開リソース

リソースには公開・非公開の設定があり、非公開のリソースは管理者やエディタのみが閲覧できます。ユーザー権限の詳細については、Omeka Sのユーザ権限と非公開リソースへのアクセスを参照してください。

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