タグは、アイテムに自由形式のキーワードを付与する機能です。Dublin Coreメタデータによる構造化された記述とは異なり、タグはより柔軟にアイテムを分類・整理するために使用されます。本章では、タグの追加・管理方法と、タグを活用したブラウジングについて解説します。

タグとは

タグは、アイテムに関連付けるキーワードです。一つのアイテムに複数のタグを付与でき、同じタグを複数のアイテムに付けることができます。タグを使うことで、Dublin Coreのメタデータ体系に含まれないような分類軸でアイテムを横断的に検索・閲覧することが可能になります。

タグの用途

  • 分類: アイテムをテーマやトピックで分類(例:「風景」「人物」「建築」)
  • 時代区分: 時代や時期で分類(例:「江戸時代」「明治時代」)
  • 地域: 地理的な情報で分類(例:「京都」「東京」「奈良」)
  • プロジェクト管理: 作業状態の管理(例:「要確認」「翻刻済み」)

タグの追加方法

アイテム編集画面からの追加

アイテムの追加・編集画面の「Tags」タブで、タグを入力します。

  1. アイテムの編集画面を開く
  2. 「Tags」タブをクリック
  3. テキストフィールドにタグを入力

複数のタグを追加する場合は、カンマで区切って入力します。

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入力後、「Add Tags」ボタンをクリックするとタグが追加されます。

タグの命名規則

タグを効果的に活用するために、以下の点に注意してください。

  • 一貫性のある表記: 同じ概念には同じタグ名を使用する(「明治」と「明治時代」を混在させない)
  • 適切な粒度: 細かすぎず、大まかすぎない適切な粒度を選ぶ
  • 日本語と英語: 必要に応じて日本語と英語の両方のタグを付与する
  • 大文字・小文字: 英語のタグは大文字・小文字が区別される点に注意

タグの管理画面

管理画面の左メニューから「Tags」を選択すると、タグの管理画面にアクセスできます。

タグの一覧表示

タグ管理画面では、すべてのタグが一覧表示されます。各タグには以下の情報が表示されます。

項目説明
タグ名タグのテキスト
使用数そのタグが付与されているアイテムの数

タグの編集

タグ名をクリックすると、そのタグが付与されたアイテムの一覧が表示されます。タグ名を変更する場合は、タグの横にある「Edit」リンクをクリックします。

タグ名を変更すると、そのタグが付与されているすべてのアイテムに変更が反映されます。

タグの削除

不要なタグは、タグ管理画面から削除できます。タグを削除しても、アイテム自体は削除されません。アイテムからタグの関連付けが解除されるだけです。

タグの統合

同じ意味の異なるタグ(例:「ukiyo-e」と「浮世絵」)が存在する場合、一方のタグを編集して名前を統一することで、実質的にタグを統合できます。

タグクラウド

タグクラウドとは

タグクラウドは、使用頻度に応じてタグの文字サイズを変えて表示する視覚的な表現です。よく使われるタグほど大きく表示され、コレクションの内容を一目で把握できます。

サイトでのタグクラウド表示

公開サイトでは、タグクラウドがサイドバーやフッターに表示されます(テーマの設定による)。訪問者はタグクラウドのタグをクリックすることで、そのタグが付与されたアイテムの一覧を閲覧できます。

タグクラウドの設定

テーマの設定や外観(Appearance)の設定で、タグクラウドの表示・非表示を切り替えることができます。

タグによるブラウジング

タグ検索

公開サイトの訪問者は、以下の方法でタグを使ってアイテムを探すことができます。

  1. タグクラウドからの選択: サイドバーに表示されるタグクラウドからタグをクリック
  2. アイテム詳細画面からの遷移: アイテムの詳細画面に表示されるタグをクリックすると、同じタグを持つ他のアイテムが表示される
  3. タグ一覧ページ: /items/tagsにアクセスすると、すべてのタグの一覧が表示される

タグによるフィルタリング

アイテム一覧画面で、特定のタグでフィルタリングすることができます。URLに?tag=タグ名のパラメータを追加することで、特定のタグを持つアイテムのみを表示できます。

https://your-site.omeka.net/items?tag=

タグとDublin Coreの使い分け

タグとDublin Coreメタデータは、それぞれ異なる目的で使用します。

特徴タグDublin Core
構造自由形式標準化されたフィールド
統制統制なし語彙の統制が可能
用途柔軟な分類・検索正式なメタデータ記述
相互運用性低い高い(国際標準)

一般的には、正式なメタデータ記述にはDublin Coreを使用し、補助的な分類やブラウジングの利便性向上にはタグを使用することを推奨します。

タグの運用に関するベストプラクティス

1. タグポリシーの策定

プロジェクトの開始時に、タグの命名規則や使用方針を策定しておくと、データの一貫性を保つことができます。

2. 定期的なタグの整理

データの蓄積に伴い、類似のタグや使用されなくなったタグが増えることがあります。定期的にタグの整理を行い、不要なタグの削除や統合を行ってください。

3. タグの階層化

Omeka.netのタグ機能には階層構造がありませんが、タグの命名規則で疑似的な階層を表現することができます。

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