アイテムはOmeka.netにおけるデータの基本単位です。本章では、アイテムの追加方法、Dublin Coreメタデータの入力、ファイルのアップロード、アイテムタイプの設定、およびコレクションの管理について解説します。
アイテムの追加手順
1. 管理画面からアイテムを追加
管理画面の左メニューから「Items」を選択し、「Add an Item」ボタンをクリックします。
2. Dublin Coreメタデータの入力
アイテムの追加画面では、Dublin Coreの各フィールドにメタデータを入力します。Dublin Coreは、デジタルリソースを記述するための国際的なメタデータ標準です。
主なDublin Coreフィールドは以下の通りです。
| フィールド | 説明 | 入力例 |
|---|---|---|
| Title | アイテムのタイトル | 「源氏物語絵巻 第一段」 |
| Subject | 主題やキーワード | 「浮世絵」「江戸時代」 |
| Description | アイテムの説明文 | 「平安時代中期に制作された絵巻物の一部」 |
| Creator | 作成者 | 「土佐光起」 |
| Source | 出典 | 「国立国会図書館デジタルコレクション」 |
| Publisher | 出版者・公開者 | 「東京国立博物館」 |
| Date | 日付 | 「1650年頃」 |
| Contributor | 寄与者 | 「デジタル化担当者名」 |
| Rights | 権利情報 | 「パブリックドメイン」 |
| Relation | 関連リソース | 関連する他のアイテムへのリンク |
| Format | フォーマット | 「image/jpeg」 |
| Language | 言語 | 「ja」 |
| Type | リソースタイプ | 「Image」 |
| Identifier | 識別子 | 「NDL-001234」 |
| Coverage | カバレッジ(場所・時代) | 「京都」「平安時代」 |
フィールドの複数入力
各フィールドには複数の値を入力できます。フィールドの右側にある「Add input」リンクをクリックすると、入力欄が追加されます。例えば、Subjectフィールドに複数のキーワードを入力する場合などに便利です。
ファイルのアップロード
3. ファイルタブでのアップロード
「Files」タブをクリックし、「ファイルを選択」ボタンからファイルをアップロードします。
対応しているファイル形式には以下のようなものがあります。
- 画像: JPEG、PNG、GIF、TIFF
- 文書: PDF
- 音声: MP3、WAV
- 動画: MP4、WebM
一つのアイテムに複数のファイルをアップロードすることが可能です。例えば、書籍のアイテムに複数ページの画像をアップロードする場合などに使用します。
ファイルサイズの制限
Omeka.netでは、プランに応じてストレージ容量の制限があります。大きなファイルをアップロードする場合は、事前に画像のリサイズや圧縮を行うことを推奨します。
アイテムタイプの設定
4. アイテムタイプの選択
「Item Type Metadata」タブでは、アイテムのタイプを選択できます。アイテムタイプごとに、Dublin Coreのフィールドに加えて専用のメタデータフィールドが表示されます。
標準で用意されているアイテムタイプは以下の通りです。
| アイテムタイプ | 説明 | 追加フィールド |
|---|---|---|
| Document | 文書 | Text |
| Still Image | 静止画 | Original Format、Physical Dimensions |
| Moving Image | 動画 | Duration、Original Format |
| Sound | 音声 | Duration、Original Format |
| Oral History | オーラルヒストリー | Interviewer、Interviewee、Duration |
| Website | ウェブサイト | Local URL |
| Event | イベント | Duration、Event Type |
| Person | 人物 | Birth Date、Birthplace、Occupation |
| Interactive Resource | インタラクティブリソース | - |
| Lesson Plan | 授業計画 | Duration、Standards |
| Hyperlink | ハイパーリンク | URL、Local URL |
カスタムアイテムタイプの作成
管理画面の「Item Types」メニューから、独自のアイテムタイプを作成することもできます。プロジェクト固有のメタデータフィールドを持つアイテムタイプを定義できます。
コレクションの管理
コレクションの作成
管理画面の「Collections」メニューから「Add a Collection」をクリックして、新しいコレクションを作成します。コレクションにもDublin Coreメタデータを付与できます。
アイテムをコレクションに割り当て
アイテムの追加・編集画面の右サイドバーにある「Collection」ドロップダウンから、アイテムを所属させるコレクションを選択します。
コレクションの活用
コレクションは、サイト上でアイテムを分類・整理するために使用します。訪問者はコレクション単位でアイテムを閲覧できます。
アイテムの公開設定
5. 公開設定
アイテムの追加画面の右サイドバーには、以下の設定があります。
- Public: チェックを入れると、サイト訪問者に公開される
- Featured: チェックを入れると、トップページの特集コーナーに表示される
公開前にアイテムの内容を確認したい場合は、Publicのチェックを外したまま保存し、確認後に公開に変更できます。
6. タグの付与
アイテムの追加画面の「Tags」タブで、アイテムにタグを付与できます。カンマ区切りで複数のタグを入力します。
タグの管理については、次章「タグを管理する」で詳しく解説します。
7. 保存
すべての情報を入力したら、「Add Item」ボタンをクリックしてアイテムを保存します。
アイテムの編集と削除
アイテムの編集
アイテム一覧画面で、編集したいアイテムの「Edit」リンクをクリックします。メタデータの変更、ファイルの追加・削除、コレクションの変更などが可能です。
アイテムの削除
アイテムの詳細画面または編集画面で「Delete」ボタンをクリックします。削除は元に戻せないため、注意してください。
一括操作
アイテム一覧画面で複数のアイテムを選択し、一括で公開・非公開・削除などの操作を行うことができます。
アイテムの一括登録
大量のアイテムを登録する場合は、CSVファイルを使った一括インポートが便利です。ただし、CSVインポート機能はプラグインとして提供されており、Plus以上のプランで利用可能です。
Omeka Classicでのデータの一括操作については、APIを使用した方法もあります。詳しくは、Omeka ClassicをHeadless CMSとして使用してみる。を参照してください。