本書の振り返り

本書では、デジタルアーカイブの構築に必要な知識と技術を、筆者の実践経験に基づいて体系的に解説してきました。メタデータの設計(Dublin Core、TEI/XML、RDF)、デジタル化の実践(OCR、IIIF)、長期保存(Archivematica)、検索と発見(SPARQL、OAI-PMH)、システム構築(Omeka S、Docker、AWS)、そして相互運用性(IIIF、DTS、SPARQL)まで、デジタルアーカイブ構築の全体像をカバーしました。

本章では、本書の内容をさらに深めるための参考リソースと、筆者の関連記事のテーマ別リストを提供します。

筆者の関連記事:テーマ別リスト

Omeka S 入門・導入

Omeka S IIIF関連

Omeka S メタデータ・語彙

Omeka S データ管理

Archivematica

TEI/XML

SPARQL / RDF / Linked Data

OAI-PMH

DTS(Distributed Text Services)

主要な仕様書・標準文書

IIIF関連

仕様URL
IIIF Image API 3.0https://iiif.io/api/image/3.0/
IIIF Presentation API 3.0https://iiif.io/api/presentation/3.0/
IIIF Content Search API 2.0https://iiif.io/api/search/2.0/
IIIF Auth API 2.0https://iiif.io/api/auth/2.0/
IIIF Change Discovery API 1.0https://iiif.io/api/discovery/1.0/
IIIF Cookbookhttps://iiif.io/api/cookbook/

メタデータ標準

標準URL
Dublin Core Termshttps://www.dublincore.org/specifications/dublin-core/dcmi-terms/
TEI Guidelineshttps://tei-c.org/release/doc/tei-p5-doc/en/html/
Schema.orghttps://schema.org/
EAD3https://www.loc.gov/ead/
PREMIShttps://www.loc.gov/standards/premis/
METShttps://www.loc.gov/standards/mets/

Web標準

標準URL
JSON-LD 1.1https://www.w3.org/TR/json-ld11/
RDF 1.1https://www.w3.org/TR/rdf11-concepts/
SPARQL 1.1https://www.w3.org/TR/sparql11-query/
OAI-PMH 2.0https://www.openarchives.org/OAI/openarchivesprotocol.html
DTShttps://distributed-text-services.github.io/specifications/

ソフトウェア・ツール

デジタルアーカイブプラットフォーム

ソフトウェア用途URL
Omeka Sデジタルコレクション管理・公開https://omeka.org/s/
ArchivesSpaceアーカイブズ管理https://archivesspace.org/
CollectiveAccess博物館コレクション管理https://collectiveaccess.org/
AtoMアーカイブズ記述管理https://www.accesstomemory.org/
Archivematicaデジタル保存システムhttps://www.archivematica.org/

IIIF関連ツール

ツール用途URL
CantaloupeIIIFイメージサーバhttps://cantaloupe-project.github.io/
MiradorIIIFビューアhttps://projectmirador.org/
Universal ViewerIIIFビューアhttps://universalviewer.io/

TEI関連ツール

ツール用途URL
LEAF WriterTEI/XMLエディタhttps://leaf-writer.lincsproject.ca/
Oxygen XML EditorXMLエディタhttps://www.oxygenxml.com/
TEI PublisherTEI/XML出版https://teipublisher.com/
CETEIceanTEI/XMLブラウザ表示https://github.com/TEIC/CETEIcean
RomaTEI ODDカスタマイズhttps://roma.tei-c.org/
TEI GarageTEI変換サービスhttps://teigarage.tei-c.org/

RDF/SPARQLツール

ツール用途URL
VirtuosoRDFストアhttps://virtuoso.openlinksw.com/
Apache Jena FusekiRDFストアhttps://jena.apache.org/documentation/fuseki2/
DydraクラウドRDFストアhttps://dydra.com/
YasguiSPARQLクライアントhttps://yasgui.triply.cc/

コミュニティ

国内コミュニティ

国際コミュニティ

参考文献

書籍

  • 時実象一『デジタルアーカイブの理論と政策』勁草書房、2022年
  • 柳与志夫・田山健二編『デジタルアーカイブ・ベーシックス』勉誠出版、2019-2020年
  • 永崎研宣『日本の文化をデジタル世界に伝える』樹村房、2019年
  • 橋本雄太・永崎研宣編『デジタルヒューマニティーズ入門』文学通信、2021年
  • Trevor Owens, “The Theory and Craft of Digital Preservation”, Johns Hopkins University Press, 2018

ガイドライン

おわりに

本書では、デジタルアーカイブの構築に必要な知識と技術を、筆者の実践経験に基づいて体系的に解説しました。

デジタルアーカイブの構築は、技術だけの問題ではありません。メタデータの設計には図書館情報学の知見が、テキストの構造化にはTEI/XMLの専門知識が、権利処理には法学の知見が必要です。多様な専門性を持つ人々が協働することで、優れたデジタルアーカイブが実現します。

本書で紹介した筆者の各記事には、本書で触れきれなかった具体的な手順やコード例、トラブルシューティングの情報が含まれています。実際のプロジェクトで困った際には、ぜひ個別の記事も参照してください。

本書が、デジタルアーカイブの構築に携わる皆さんの実践の一助となれば幸いです。デジタルアーカイブを通じて、文化遺産を次世代に伝え、新たな知の創造に貢献していきましょう。