概要
MediaWikiでTEIの編集を可能とする拡張機能が開発されています。
https://www.mediawiki.org/wiki/Extension:TEI
編集画面の例は以下です。

Omeka Sの翻刻支援モジュールであるScriptoは、Omeka SとMediaWikiを連携させることで、Omeka Sに登録された画像データ等に対する翻刻を可能にします。
https://omeka.org/s/modules/Scripto/
この環境に、上述したTEI拡張を組み合わせることで、TEIに準拠した翻刻ができないかを試しました。ただ、結果として、今回のTEI拡張をうまく動作させることができませんでした。
以下、この取り組みに関する備忘録です。
なお、オンライン上でTEIを編集できるツールとして、以下があります。こちらも参考になりましたら幸いです。
https://digital-editing.fas.harvard.edu/editor/
MediaWikiのセットアップ
AWSのLightsailを用いて作成したLAMP環境に、MediaWikiをインストールしました。このインスール方法については、公式のドキュメントなど、多くの記事がすでに存在するため、そちらに説明を譲ります。
https://www.mediawiki.org/wiki/Manual:Installing_MediaWiki/ja
TEI拡張のインストール
以下のページのInstallationを参考に、拡張機能を追加します。
https://www.mediawiki.org/wiki/Extension:TEI
以下、日本語訳です。
- ファイルをダウンロードして、extensions/フォルダー内のディレクトリに配置します。
LocalSettings.phpの下部に次のコードを追加します。
- 完了 – ウィキのSpecial:Versionに移動して、拡張機能が正常にインストールされたことを確認します。
上記のSpecial:Versionのページには、日本語設定の場合は、以下からアクセスできます。
/index.php?title=特別:バージョン情報
以下のような画面が表示されます。


そして、以下の記述をLocalSettings.phpにさらに追加します。
追加作業
上記まで行いましたが、TEIが有効になりませんでした。以下の追加作業が必要でした。
CodeMirrorの追加
以下の拡張機能が必要でした。
https://www.mediawiki.org/wiki/Extension:CodeMirror
上記をインストールの上、以下をLocalSettings.phpに追記します。
上記では、CodeMirrorに加えて、デフォルトでインストールされているMathとVisualEditorも有効化しています。
コンテンツモデルをwikitextからTEIに変更する
以下のページにアクセスします。
/index.php?title=特別:ChangeContentModel
そして作成対象のページのタイトル(ここではサンプル)を入力します。
以下のページに遷移し、コンテンツモデルをwikitextからTEIに変更するように指示がでますので、そのまま「変更」ボタンを押します。

その結果、以下のようにXMLの編集ができるようになりました。

ただ、例えばpタグを二つ挿入するとエラーが表示されるなど、意図した編集がうまくできませんでした。

バージョンによる不具合か、TEI ODDのカスタマイズが必要なのか、等、今後の調査が必要でした。
まとめ
MediaWikiでTEIの編集を可能とする拡張機能を試してみました。今回の施行ではうまくいきませんでしたが、wikiの仕組みを使ってTEI/XMLを作成できる環境は有効かと思いますので、引き続き調査を進めたいと思います。
以下に、本拡張機能の説明があります。こちらも合わせてご確認ください。