さくらのレンタルサーバーでDrupal 10.1.5から10.6.1へアップデートした際の手順をまとめます。
- サーバー:さくらのレンタルサーバー
- Drupal:10.1.5 → 10.6.1
- インストール形式:従来型(tarball、
web/ディレクトリなし)
事前準備#
作業用ディレクトリの作成#
バックアップは www 外に保存します(Webからアクセスできないようにするため)。
ファイルのバックアップ#
データベースのバックアップ#
さくらのレンタルサーバーでは --no-tablespaces オプションが必要です。
Drupalコアのアップデート#
権限の変更#
sites/default ディレクトリは書き込み禁止になっていることが多いため、一時的に変更します。
Composerでアップデート#
さくらのレンタルサーバーでは composer コマンドが使えないため、composer.phar を使用します。
データベース更新とキャッシュクリア#
権限を戻す#
トラブルシューティング#
Rulesモジュールの互換性エラー#
アップデート後に以下のようなエラーが出る場合:
Rulesモジュールが新しいDrupalコアと互換性がない可能性があります。一時的に無効化します:
推奨設定#
trusted_host_patterns の設定#
settings.php に以下を追加します:
state_cache の有効化#
Drupal 11に向けた準備として、settings.php に追加:
0
非推奨モジュールの無効化#
Drupal 11で削除予定のモジュールを無効化しておきます:
1
モジュールのアップデート#
Composer管理のDrupalでは、管理画面からではなくComposer経由で更新します。
2
補足:Drupalの構成タイプについて#
Drupalには2種類の構成があります。
| 構成 | 特徴 | シンボリックリンク分離 |
|---|
| 従来型(tarball) | ルート直下に index.php がある | 効果なし |
| Composer推奨型 | web/ ディレクトリがある | 有効 |
従来型の場合、vendor/ や composer.json がWebからアクセス可能になるため、.htaccess での保護が重要です。
まとめ#
- 必ずバックアップを取る (ファイルとデータベース)
- Composer経由でアップデート (管理画面からは行わない)
- 権限の一時変更 を忘れずに
- drush updatedb と cache:rebuild を実行
- 互換性のないモジュール は一時的に無効化